顔合わせ食事会当日は、両家が初めてゆっくり話をする貴重な機会です。和やかな雰囲気を作るために、最も大切なのはやはり「会話」。お互いの距離を縮め、楽しいひとときを過ごすためにも、どんな話題を選ぶかが重要です。
せっかくの顔合わせですから、事前に「盛り上がる話題」と「避けたい話題」を知っておくと安心です。
この記事では、会話を円滑に進めるためのコツや注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
顔合わせの会話で失敗しないための事前準備
両家家族のプロフィールを事前に共有しておく
顔合わせの会話をスムーズに進めるために、事前に両家の家族プロフィールを共有しておくことは大変有効です。お互いに当たり障りのない範囲で、会話のきっかけとなるような情報を交換し、話題にすべきテーマをあらかじめ話し合っておきましょう。例えば、ご両親の職業や趣味、過去の思い出、直近であった印象深い出来事などを「しおり」にまとめておくと良いでしょう。
また、その情報はお互いの両親にも事前にさりげなく伝えておくと、会話のネタが増えて和やかな雰囲気が作りやすくなります。特に、明るく前向きな話題やほっとする内容のテーマは、良い印象を与えるためおすすめです。
話題選びを事前にすり合わせておく
顔合わせでの話題選びについても、あらかじめおふたりで確認しておくことが大切です。突然、返答に困るような話題を振られると、場の空気が気まずくなる可能性があります。もし、ご両親の間で触れられたくない話題や、あまり突っ込んで聞かれたくない部分がある場合は、事前におふたりで共有しておきましょう。
ただし、その情報をすべてご両親に伝える必要はありません。万が一、NGな話題に触れる可能性が出てきた際は、おふたりで協力して自然に話題を切り替える段取りを準備しておくと良いでしょう。
事前に家族の意見をまとめておく
もし顔合わせの場で打ち合わせるべき内容やテーマがある場合は、事前に家族全体の意見を整理しておくことも必要です。特に、結婚式のスケジュールや新居、結婚式費用の分担など、重要なテーマについて話し合うことが予想される場合、両家の意見をすり合わせておくと、当日の会話がスムーズに進みます。
顔合わせは、両家が一堂に会する貴重な機会です。事前にそれぞれの家族の意向をまとめておくことで、結婚式準備の進行もより円滑になるでしょう。実際に顔合わせを経験された方々の意見を参考にして、おふたりでも事前に会話のネタを準備しておくと良いですね。
顔合わせで聞かれやすい質問を想定しておく
顔合わせの場では、両家の親が揃い、デリケートな質問が出る可能性は低いかもしれませんが、やはり事前に準備しておくことでスムーズな進行が期待できます。万が一、質問に答えられない状況が生まれると、その場の空気が悪くなってしまう恐れもありますので、事前の準備が肝心です。
以下に、顔合わせの際に想定されるいくつかの質問テーマをピックアップしましたので、参考にしてくださいね。これらのテーマをおふたりであらかじめ話し合っておくことで、当日に余裕を持って対応できるでしょう。
質問されやすいテーマ | 質問例 |
仕事のこと | ・仕事は忙しい? ・職場はどの辺り? ・どんな仕事をしているの? ・転勤はあるの? ・お休みはいつ? |
将来のこと | ・結婚式はいつ?どこで? ・入籍はいつ頃するの? ・結婚後の新居はどの辺りに? |
家族のこと | ・ご実家はどちらに? ・お父様(お母様)のご出身は? ・ご兄弟(ご姉妹)はおられるの? |
自分のこと | ・お好きな食べものは? ・何か得意な料理はある? ・お休みの日は何をされているの? |
ふたりのこと | ・いつ出会ったの? ・出会ったきっかけは? ・お付き合いのきっかけは? ・お互いどんなところに惹かれたの? ・どんな家庭を築きたい? |
顔合わせの場にふさわしい話題例
おすすめの話題 | 例 |
ふたり&家族の趣味について | ・先日○○に行ったのですが、よければご一緒にいかがですか。 ・○○がご趣味と伺ったのですが、どのようなきっかけで始められたのですか? |
ふたりの誕生~幼少期について | ・○○さんが生まれたとき、どんな赤ちゃんでしたか? ・○○さんが幼い頃、どんなお子さんでしたか? |
ふたりが生まれ育った場所について | ・○○が地元なのですが、先日○○がニュースになっていました。 ・地元○○には有名な○○(行事、名産品、観光名所など)があるのですが。 |
ふたりの家族について | ・父(母)の出身が○○なもので、よく○○の話を聞かされました。 ・父(母)は仕事で○○をした関係で○○については頼りになるんです。 |
ふたりの結婚式について | ・結婚式は○○で行う予定なので、親族の服装は○○で揃えるのはどうでしょう? ・結婚式の料理を○○か○○で迷っているのですが、どちらがいいと思いますか? |
顔合わせの会話で気まずくなるNGな話題
顔合わせの場では、避けたほうが良い「タブー」な話題に気をつけましょう。デリケートなテーマを選んでしまうと、雰囲気が悪くなるだけでなく、両家の関係に影響を与える可能性もあります。以下のような話題は、できるだけ控えるようにしましょう。
価値観が分かれる「政治」や「宗教」の話題
政治や宗教に関する話は、人それぞれの価値観が大きく異なります。話題に上げたつもりが、いつの間にか議論になり、場の空気が緊迫することも考えられます。こういったテーマは、正解がない分、話し始めると議論が白熱しやすいので、顔合わせの場では避けるのが無難です。
縁起が悪い「病気」や「不幸」に関する話題
晴れやかな場である顔合わせでは、縁起の悪い話題も控えるべきです。特に、病気や不幸にまつわる話は、暗い雰囲気になりがちですし、せっかくの場を台無しにしてしまう可能性があります。有名人に関する話題であっても、こうしたテーマには触れない方が良いでしょう。
もし、病気やケガから回復された方が同席している場合には、あらかじめ「ご快復されたとのことで何よりです。どうぞ引き続きご自愛ください」といったシンプルな挨拶を交わし、話題を深追いしないことが大切です。
他人を傷つける「悪口」などネガティブな話題
他人を批判したり、悪口を言ったりするのも、顔合わせの場では避けるべき話題です。そこにいる家族や親族はもちろんのこと、同席していない友人や職場の人、かつての恩師などに対するネガティブな発言は慎みましょう。顔合わせでは、どうしても身の上話や過去のエピソードが出てくることが多いですが、愚痴をこぼしたり、誰かを侮辱したりして笑いを取ろうとすることは絶対に避けるべきです。
結婚という新たな出発を祝う顔合わせの場では、明るく前向きな話題を選び、全員が笑顔で過ごせるよう心がけましょう。
顔合わせの会話に工夫を!手作り話題カードで楽しいひとときを
顔合わせの場では、挨拶や家族紹介が無事に済んでも、その後の会話がスムーズに進むとは限りません。食事や記念撮影が終わり、ふと「何を話したらいいのか……」と困ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時には、手作りの話題カードを用意してみてはいかがでしょうか?会話が途切れそうな場面でも、話題カードがあることで自然と話が弾み、リラックスした雰囲気が作れます。
手作り話題カードを活用する方法
メッセージカードを準備する
カラフルなメッセージカードや、おしゃれなデザインのカードを用意しましょう。シンプルなものであれば、自分でデコレーションしても楽しいです。
おすすめのトークテーマを記入する
会話が弾みそうなテーマをカードに書き込みます。例えば、「最近ハマっている趣味は?」「行ってみたい旅行先は?」など、答えやすく盛り上がりそうな話題を選びましょう。
顔合わせの席でカードを引いて会話を楽しむ
食事の合間や少し間が空いたタイミングで、カードを順番に引き、出てきたトークテーマについてみんなで話すと、和やかな空気が生まれます。ゲーム感覚で、笑顔が増えること間違いなしです。
トークテーマをカードに書くだけのシンプルな作業ですが、事前に準備しておくことで、当日の会話の流れをイメージしやすくなりますし、両家の親同士が仲良くなるきっかけにもなります。少し工夫を加えて、楽しいひとときを演出してみてください。
まとめ
両家の顔合わせの席では、まだ親しい関係が築けていないこともあり、緊張して会話がぎこちなくなりがちです。そんな場面を避けるためには、事前に会話の流れを考えておくことが大切です。
- 挨拶をまとめる
- ふさわしい話題を選ぶ
- 想定される質問に備える
一方で、タブーな話題やNGトピックを避け、和やかな雰囲気を保つことも重要です。どうしても話題が思い浮かばない場合は、手作りの話題カードなどを活用するのも効果的です。
ぜひ、この記事を参考に、両家の顔合わせをリラックスした雰囲気で、楽しい会話ができる場にしてください。
尚、顔合わせで気まずくならないためのポイントをまとめた記事がありますので、よければ合わせてご覧ください。
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