顔合わせ

【顔合わせの服装ガイド】シーン別に見るカジュアルからフォーマルまでの選び方


両家の顔合わせを控え、悩むことの一つに「服装」があるのではないでしょうか。大切な日だからこそ、「フォーマルな装いが適しているのか」「カジュアルでリラックスした雰囲気を重視すべきか」といった疑問が浮かびます。また、両親や兄弟姉妹にふさわしい服装についても考慮が必要です。

顔合わせのシチュエーションや参加者の関係性によって、求められる服装は異なるものです。そこで、本記事では顔合わせにふさわしいコーディネートのポイントや、具体的な服装イメージを解説します。また、服装選びに伴うマナーや注意点も併せて紹介しますので、ぜひ参考にして、準備を進めてください。

顔合わせでの服装選びのマナーポイント

1. 両家で服装の「格」を揃える

顔合わせは両家が集まるイベントであるため、服装にバラつきが出ないよう「格」を揃えることが必要です。「格」とは、服装のフォーマル度やカジュアル感のことを指します。フォーマルな場であれば、ジャケットやスーツが必須となることが多いですが、カジュアルな場では少しリラックスしたスタイルも許容されます。

ただし、フォーマルやカジュアルの捉え方は人によって異なるため、「ジャケット必須」や「ノーネクタイでも大丈夫」といった具体的なコーディネートについて話し合っておくことが大切です。

2. 顔合わせを行う場所に合わせる

顔合わせの場所に応じた服装を選ぶことで、場の雰囲気にマッチした装いができます。たとえば、老舗の日本料理店では和装やフォーマルな服装が望まれますが、一般的なレストランや居酒屋ではカジュアルな服装も適しています。

また、高級ホテルやレストランでは、ドレスコードが設けられている場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。指定されたスタイルに合わせて両家揃った服装を選ぶことで、安心して顔合わせを楽しむことができます。

3. おふたりの家族は主役より控えめがいい

顔合わせの主役は新郎新婦のおふたりですので、同席する家族は主役よりも控えめな装いを心がけるべきです。両家で決めた「格」に基づいて、それぞれの家族が主役とのバランスを考慮しながらスタイルやデザイン、色、柄を調整することが大切です。

もしダークカラーが多く「落ち着き過ぎ?」と感じる場合は、アクセサリーや小物で華やかさを加えると良いでしょう。これにより、全体の雰囲気を和やかに保ちながら、主役を引き立てることができます。

顔合わせにふさわしい服装パターン4つ

顔合わせの場では、装いが重要な要素となります。ここでは、顔合わせに適した服装を「しっかりめフォーマル」「ゆるめフォーマル」「きれいめカジュアル」「ゆるめカジュアル」の4つのパターンで紹介します。それぞれのパターンにおいて、新郎新婦や両親、兄弟姉妹の服装ポイントもまとめましたので、シチュエーションに合わせたコーディネートの参考にしてください。

しっかりめフォーマル


一流ホテルや高級レストラン、日本料理店など格式の高い場所で顔合わせをするなら、しっかりめのフォーマルでハレの日にふさわしいドレスアップをしましょう。

新郎 ・ブラックスーツ×白シャツ
・淡い色のネクタイ、光沢ありもOK
・ポケットチーフがあるとドレッシー
・ストレートチップやホールカットの黒い革靴
・靴下は黒無地
新婦 ・振袖か訪問着などの和装
・色柄は淡いピンク、水色、乳白色、赤などが◎
父親 ・ブラックスーツ×白シャツ
・新郎の色に合わせたネクタイ、光沢ありもOK
・ポケットチーフがあるとドレッシー
・ストレートチップやホールカットの黒い革靴
・靴下は黒無地
母親 ・和装なら色留め袖、訪問着
・洋装ならロングドレス×ボレロやアンサンブルなど
・洋装に合わせる靴は洋服の色に調和したパンプス
・コサージュやパールのアクセサリーがあると華やか
兄弟 ・ダークスーツ×白シャツ
・新郎の色に合わせたネクタイ、光沢ありもOK
・ポケットチーフがあるとドレッシー
・ストレートチップやホールカットの黒い革靴
・靴下は黒無地
姉妹 ・ロング丈のワンピース、アンサンブル、ツーピースなど
・新婦の服装とバランスがいい色や柄
・靴は洋服の色に調和したパンプス
・コサージュやパールのアクセサリーがあると華やか

おふたりのうちの女性が振袖を着る場合でも全員で和装に揃える必要はありませんが、両親はフォーマル度の高い和洋装で「格」を揃えましょう。

ゆるめフォーマル


ホテルやレストラン、料亭など落ち着いた場所で顔合わせをするなら、ゆるめのフォーマルで上品な装いを着こなしましょう。

新郎 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・淡い色のネクタイ、光沢ありもOK
・ストレートチップやプレーントゥの革靴
・靴下は黒無地
新婦 ・フォーマルなワンピース、ツーピース、スーツなど
・ジャケットやボレロを合わせてもOK
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
父親 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・新郎の色に合わせたネクタイ、光沢ありもOK
・ストレートチップやプレーントゥの革靴
・靴下は黒無地
母親 ・フォーマルなスーツ、ワンピース、アンサンブル、ツーピースなど
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
・コサージュやパールのアクセサリーがあると華やか
兄弟 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・新郎の色に合わせたネクタイ、光沢ありもOK
・ストレートチップやプレーントゥの革靴
・靴下は黒無地
姉妹 ・フォーマルなスーツ、ワンピース、アンサンブル、ツーピースなど
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
・コサージュやパールのアクセサリーがあると華やか

男性側は男性同士で、女性側は女性同士で、かぶったり、ちぐはぐになったりしないようバランスを考えながらコーディネートを合わせておきましょう。

きれいめカジュアル


ホテルやレストランであっても、リラックスした雰囲気で過ごしたいなら、きれいめなカジュアルできちんと感をキープしながら上品にコーディネートしましょう。

新郎 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・無地や上品な柄のネクタイ(ノーネクタイは両家で揃える)
・ダークカラーの革靴
・靴下は靴に合わせた無地
新婦 ・きれいめなワンピース、ツーピース、スーツなど
・ジャケットやボレロを合わせてもOK
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
父親 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・無地や上品な柄のネクタイ(ノーネクタイは両家で揃える)
・ダークカラーの革靴
・靴下は靴に合わせた無地
母親 ・きれいめなワンピース、ツーピース、スーツなど
・ジャケットやボレロを合わせてもOK
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
兄弟 ・スーツはブラック、ネイビー、グレーなどのダークカラー
・無地や上品な柄のネクタイ(ノーネクタイは両家で揃える)
・ダークカラーの革靴
・靴下は靴に合わせた無地
姉妹 ・きれいめなワンピース、ツーピース、スーツなど
・ジャケットやボレロを合わせてもOK
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの

会場によっては「ジャケット必須」などドレスコードが決まっているので、どの程度のカジュアル感で合わせるか両家で擦り合わせておきましょう。

ゆるめカジュアル


なじみの店や自宅など、気軽に過ごしたい場所での顔合わせなら、ゆるめのカジュアルできちんと感を外さずリラックス感を出しましょう。

新郎 ・ダークカラーやモノトーンをベースにしたパンツ×シャツ×ジャケットなど
・シャツは白無地、淡い色の無地、ボタンダウン、ノーカラーなど上品なもの
・パンツに合わせた上品な靴や靴下
新婦 ・ワンピース×シャツジャケットなど肌露出を抑えたスタイル
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
父親 ・ダークカラーやモノトーンをベースにしたパンツ×シャツ×ジャケットなど
・シャツは白無地、淡い色の無地、ボタンダウン、ノーカラーなど上品なもの
・パンツに合わせた上品な靴や靴下
母親 ・カジュアルジャケット×カットソー×パンツorスカートなど
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの
兄弟 ・ダークカラーやモノトーンをベースにしたパンツ×シャツ×ジャケットなど
・シャツは白無地、淡い色の無地、ボタンダウン、ノーカラーなど上品なもの
・パンツに合わせた上品な靴や靴下
姉妹 ・ブラウスorカットソー×パンツorスカートなど
・靴とバッグは洋服の色に調和したもの

どこまでのカジュアル感で合わせるのか、それぞれの家族と両家で服装が揃うように季節や場所に合わせてコーディネートしましょう。

顔合わせの服装で気をつけたい注意点

ここでは、顔合わせの服装を選ぶときに気をつけたい注意点を紹介します。

お葬式を連想するため、家族全員がブラックコーデになるのは避ける。
夏は素材に通気性を取り入れたり、冷房対策で羽織りを用意したり快適さを取り入れる。
冬は両家で対面する前にアウターやマフラー、手袋を外した状態にしておく。
男性の「ノージャケット」「ノーネクタイ」などのカジュアル度は両家で揃えること。
女性のフォーマルコーデには冬でもタイツではなく肌色のストッキングを合わせる。
男性も女性も季節を問わずノースリーブや素足での露出は控える。
新婦になる女性以外の家族が「白」で全身コーデをするのは控える。

まとめ


両家の顔合わせでは、適切な服装を選ぶことが重要です。マナーやポイントを押さえたうえで、おふたりだけでなく、同席する両親や兄弟姉妹とのバランスも考慮しましょう。

  • 両家で服装の「格」を揃える
  • 顔合わせの場所に合わせる
  • おふたりの家族は主役より控えめに

本記事では、顔合わせにふさわしい服装を「しっかりめフォーマル」「ゆるめフォーマル」「きれいめカジュアル」「ゆるめカジュアル」の4つのパターンに分けて紹介しました。フォーマル度やカジュアル感には個人差があるため、両家の具体的なコーディネートを話し合いながら当日の服装を選んでください。

尚、顔合わせ食事会の場所選びについてもポイントやマナーをまとめた記事がありますので、よければ合わせてご覧ください。

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