接待をすることになり「なにを着て行けばいい?」と服装にお悩みなら本記事をご活用ください。
本記事では、接待にふさわしい服装を接待のフォーマル度に合わせて紹介します。
それぞれの服装について男女別でマナーやポイントもまとめていますので、これからの準備にお役立てください。
【男性・女性】接待にふさわしい服装は「スーツ」が基本
接待が会食を目的にした一般的なものなら基本的にはスーツを着用します。
おもてなしの場ですから、いつものスーツより少し華やかさを意識してもいいでしょう。
ここからは、男女別で接待にふさわしいスーツスタイルのマナーやポイントを紹介していきます。
男性の場合
接待では、男性の服装は基本としてセットアップスーツを選び、お店の格式や接待の内容に応じて華やかさを調整するのがポイントです。
ここでは、各アイテムごとの注意点とその工夫について説明します。
アイテム | ポイント |
スーツ | 色: ネイビー、グレー、ブラウンなどのダークカラーが基本。黒無地のスーツは冠婚葬祭のイメージが強いため避けるが、織柄が入ったものであれば問題ありません。 アドバイス: 季節感を演出するために、色や素材を適宜変えるのも効果的です。華やかさを求める場合は、光沢感のある生地やシャドーストライプのデザインを選ぶと良いでしょう。 ジャケットのボタン: 一番下のボタンは留めずに外すことが鉄則です。 |
シャツ | 色: 白やパステルカラーが無難ですが、ピンストライプ柄も問題ありません。夏場でもジャケットを脱ぐ可能性があるため、長袖が基本です。 デザイン: レギュラーカラーやワイドカラーなどのビジネスタイプを選ぶことが推奨されます。 アドバイス: スーツとのバランスを考慮し、シャツとスーツの色に濃淡を持たせると、センスが際立ちます。ダークカラーのシャツもNGではありませんが、堅い印象を与えるため慎重に選びましょう。 |
ネクタイ | 柄: 無地やストライプ、チェック、小紋柄が好ましいです。 色: 白や黒のネクタイは避けましょう。光沢のある素材を選ぶことで華やかさをプラスできます。 アドバイス: ポケットチーフを挿すと、よりフォーマルな印象が強まります。結び目が緩まないよう、しっかりと結ぶことも忘れずに。 |
ベルト | 素材: 革やフェイクレザーのシンプルなものが無難です。 色合わせ: 靴の色に合わせると全体のバランスが良くなります。 アドバイス: 派手なバックルは避け、シンプルなデザインを選びましょう。 |
靴 | デザイン: 革製で、黒やブラウンのフォーマルなものが基本。プレーントゥやストレートチップ、内羽根のデザインが推奨されます。 アドバイス: 華やかなシーンにはエナメルの靴を選ぶことで、さらにドレスアップ効果を高められます。 |
靴下 | 色: 黒、ネイビー、グレーなどスーツに合わせた無地のものが無難です。 デザイン: ストライプや織柄のある上品なものは問題ありませんが、派手な柄や透け感のある靴下は避けましょう。 注意点: 靴を脱ぐ場面がある場合、穴の開いている靴下は避けるよう、事前に確認しましょう。 |
腕時計 | デザイン: ブランドやデザインの主張が強すぎない、シンプルな時計が適しています。接待の場では、控えめなデザインが無難です。 |
女性の場合
接待において、女性はジャケットにパンツやスカートを合わせたスタイルを基本とし、接待する場所や内容に応じて華やかさを調整することがポイントです。
以下では、各アイテムの選び方とその工夫について説明します。
アイテム | ポイント |
ジャケット | 色: グレー、ベージュ、グレージュなど、落ち着いた色がベスト。黒のジャケットを選ぶ場合は、ボトムスの色を変えることで全体が重くなりすぎないよう工夫しましょう。 注意点: 夏場でもフォーマルな場ではジャケットが必須ですので、着用を忘れないようにしましょう。 |
ボトムス | タイプ: パンツかスカートが基本で、ジャケットとセットアップにすることで一体感を持たせます。黒のボトムスを選ぶ際には、ジャケットの色を変えてバランスを取りましょう。 スカートの長さ: 立っているときに膝が隠れる程度が適切です。 パンツの長さ: 靴を履いたときに裾が「かかと」にかかる程度が理想的です。 |
ブラウス | 色: 白や淡いペールカラーの控えめな色が無難です。夏でもジャケットを脱ぐ可能性を考え、長袖を選びましょう。 デザイン: 接待の内容に応じて、華やかさを加える場合はリボンやフリル付きのブラウスも選択肢に入れて良いでしょう。 |
靴 | タイプ: スーツに合わせたシンプルなデザインが推奨されます。ヒールは3〜5cm程度の高さが無難です。 NGアイテム: ブーツ、ミュール、ストラップ付きの靴はフォーマルな場では避けるべきです。 |
ストッキング | 色: ヌーディベージュやシアベージュなどの無地のものが基本です。パンツを履く場合は、黒のストッキングも許容されます。 注意点: 靴を脱ぐ場面がある場合、ストッキングに「穴あき」がないか事前に確認しておくことが大切です。 |
ベルト | デザイン: 使用する場合は、バックルが小さめの細身でシンプルなものが望ましいです。 |
アクセサリー | 数とデザイン: アクセサリーは各箇所1個までに留め、シンプルなデザインのものを選びましょう。過度に華美なものは避けるのがベターです。 |
腕時計 | デザイン: ブランドやデザインの主張が強すぎない、控えめでシンプルな時計が適しています。ビジネスシーンでは、目立ちすぎない装いが好印象を与えます。 |
【男性・女性】カジュアル接待でも「上品」な服装を心がける
接待での会食が、なじみのバーや居酒屋、ビアガーデン、大手チェーン店などを利用するカジュアル接待でも「上品さ」は必要です。
オフィスカジュアル、ビジネスカジュアルといったスタイルで失礼のない服装を心がけましょう。
ここからは、男女別で接待にふさわしいカジュアルめなビジネススタイルのマナーやポイントを紹介していきます。
男性の場合
カジュアルな接待でも、男性はジャケットを着用することが基本です。その場の雰囲気や接待内容に応じて、ジャケットの着脱やアクセサリーの選び方を調整することが大切です。
以下、各アイテムの選び方について詳しく解説します。
アイテム | ポイント |
スーツ | 色: ネイビー、グレー、ブラウンなどのダークカラーが基本です。セットアップではなく、「色違い」や「素材違い」の組み合わせも許容されます。 注意点: 夏場でも、ジャケットは必須アイテムです。暑さ対策として軽量素材のジャケットを選ぶのも一つの手です。 |
シャツ | 色: 白、ブルー系、グレー系、パステル系の落ち着いた色が無難です。ジャケットを脱ぐ場面を想定して、夏でも長袖のシャツを選びましょう。 デザイン: ボタンダウンシャツを選ぶ際は、襟のボタンもきちんと留めて、だらしなくならないようにしましょう。 |
ネクタイ | 有無の判断: ノーネクタイが許されるかどうかは、接待の形式により異なります。相手の会社の文化や場所に合わせて選びましょう。 ノーネクタイの場合: 第一ボタンのみを外すようにし、カジュアルすぎない印象を保つことが大切です。 |
ベルト | 選び方: 靴の色に合わせた革製か合皮のシンプルなデザインを選ぶことがポイントです。派手なバックルや装飾は避けましょう。 |
靴 | タイプ: 黒やブラウンのシンプルなビジネスシューズやローファーが基本です。パンツの色に合わせて、全体の統一感を持たせましょう。 |
靴下 | 色: 黒、ネイビー、グレーなど、パンツの色に合わせた無地の靴下を選びましょう。ストライプの折柄など上品なものも許容されます。 注意点: 派手な柄や透け感のある靴下は避けるのがベターです。靴を脱ぐ場面がある場合、靴下に「穴あき」がないか事前に確認しておきましょう。 |
腕時計 | 選び方: ブランドやデザインが強調されない、シンプルで控えめな腕時計を選びましょう。接待の場では、過度な主張は避けるのが無難です。 |
女性の場合
カジュアル接待でも、女性は清潔感や品のある「きれいめ」な服装を心がけることが大切です。ジャケットの有無や小物選びは、接待の場や季節に応じて調整しましょう。以下、各アイテムの選び方について詳しく解説します。
アイテム | ポイント |
ジャケット | 色: グレー、ベージュ、グレージュなど落ち着いた色がベターです。黒を選ぶ場合は、ボトムスの色を替えるなど、全体のバランスを考慮しましょう。 デザイン: ノーカラージャケットも選択肢に入ります。必須かどうかは接待の形式や場所によりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。 |
ボトムス | 色: 黒、白、ネイビー、グレー、ベージュ、ブラウンなど、落ち着いた色味が基本です。 スタイル: スカートはフレアやボックスプリーツなど、膝下より長めのデザインを選びましょう。パンツなら、スラックスやフルレングス、クロップドパンツなどが適しています。セットアップでなくても問題ありませんが、全体の調和を意識しましょう。 |
トップス | 色・デザイン: 白や淡いペールカラーのシャツやブラウス、カットソーが基本です。ジャケットを脱ぐ場面を考慮して、夏でも長袖を選ぶことが好ましいです。 ポイント: 控えめであればノーカラーやリボン付きのデザインもOKです。ただし、インナーが透けるようなシースルー素材は避けるべきです。 |
靴 | デザイン: スーツに合う、シンプルな3〜5cm程度のヒールの靴を選びましょう。ローヒールやノーヒールの靴でも、シンプルであれば許容されます。 注意点: ブーツやミュール、ストラップ付きの靴はカジュアルすぎるため避けましょう。 |
ストッキング | 色: ヌーディベージュやシアベージュなどの無地が基本です。パンツスタイルの場合、黒でも問題ありません。 注意点: 靴を脱ぐ場面がある可能性も考え、「穴あき」のストッキングには注意を払いましょう。 |
ベルト | デザイン: 細身でバックルが小さい、シンプルなベルトが好ましいです。アクセサリーのように主張しすぎないものを選びましょう。 |
アクセサリー | 基本: 各箇所1個まで、シンプルなものを選ぶようにします。過度な装飾は控え、上品さを保つことがポイントです。 |
腕時計 | 選び方: ブランドやデザインが強調されすぎない、シンプルで控えめな腕時計を選ぶことが重要です。接待の場では、控えめなデザインが信頼感を与えます。 |
まとめ
接待の基本的な服装は「スーツ」ですが、接待のシーンや場所に応じてフォーマル度を適切に調整することが重要です。
カジュアルな接待シーンであっても、「上品さ」や「きちんと感」は決して妥協しないことが大切です。
本記事では、男女別にフォーマル度を調整する際のポイントやマナーについて詳しく解説しました。
これからの接待に備え、シーンに合った服装選びの参考にしていただければと思います。
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