顔合わせは、両家が初めて顔を合わせる重要なイベントですが、時には気まずい雰囲気になってしまうこともあります。「もっと楽しい時間にしたかったのに」と後悔する声もよく聞かれます。そこで、実際に起こった失敗談を参考にしながら、顔合わせを気まずい時間にしないためのポイントを探っていきましょう。
お二人が気遣いを持って臨むことで、和やかな雰囲気を作り出すことが可能です。この記事では、具体的な失敗例を挙げつつ、事前に準備しておくべきことや、当日の進行に役立つアドバイスをお届けします。これを読んで、特別な日の成功に向けた一歩を踏み出してみてください。
顔合わせが「ぐだぐだ」になる原因と対策
顔合わせは、家族同士が初めて顔を合わせる大切な機会です。しかし、その場が「ぐだぐだ」な展開に終わってしまうことは、避けたいところですよね。ここでは、失敗しがちな原因とその対策をひとつひとつご紹介しますので、当日までの準備にぜひお役立てください。
【1】お互いの親同士が初対面で緊張
お互いのご両親が初対面となる顔合わせでは、緊張してしまうのは当然のことです。相手に良い印象を与えたいという気持ちが強く、会話もぎこちなくなることがあります。
お二人が会話をリードし、積極的に家族同士を紹介し合うことで場の空気を和らげましょう。質問をしたり、共通の話題を見つけたりすることで自然な会話が生まれます。
【2】主役のふたりが遅刻してしまった
顔合わせの主役であるお二人が遅刻してしまうことは、相手のご両親にとっても非常に失礼な印象を与えかねません。特に初対面の場合、緊張感が高まり、場の空気がさらに気まずくなってしまいます。
お二人が早めに到着し、顔合わせの進行を円滑に進められるよう心がけましょう。家族で事前に集合することで、余裕を持ったタイムスケジュールを確保することが大切です。
【3】両家が用意した手土産が同じだった
手土産が同じだと「価格」や「ブランド」が相手に知られ、場合によっては気まずい思いをすることがあります。また、サプライズ感が失われてしまう可能性もあります。
手土産の候補を事前にお互いが確認し、調整を図りましょう。具体的な予算も決めておけば、両家で価格差が出ることを防げます。
【4】顔合わせの場を仕切る人がいなかった
緊張感が漂う顔合わせの場では、場を仕切る人がいないと会話が途切れがちになり、時間だけが過ぎてしまうことがあります。
進行役を決めて顔合わせ全体の流れをスムーズに進める準備をしましょう。役割分担やシミュレーションも有効です。当日の段取りを事前に家族に伝えておくことで安心して進行できます。
【5】お店選びを失敗して居心地が悪かった
不慣れな高級店での緊張や、騒がしい環境が気になる場合もあります。お店選びを誤ると、せっかくの顔合わせが台無しになってしまいます。
格式だけにこだわらず、落ち着いた雰囲気で居心地の良いお店を選びましょう。事前に「顔合わせ」であることを伝えることで、お店の配慮を得られることもあります。
【6】料理で失敗してしまった
料理の味やメニューの選定は、顔合わせの重要な要素です。食べにくい食材やアレルギー対応の不足などで気まずい思いをする可能性もあります。
事前にアレルギーや苦手な食材を確認し、お店側に伝えておくことが大切です。また、グルメサイトの評価を参考に、試食をすることで安心感を高めましょう。
【7】お店との打ち合わせ不足でトラブル発生
お店との打ち合わせが不十分だと、予期しないトラブルが発生することもあります。
席次やサプライズの有無、支払い方法など細かい点まで打ち合わせを行い、当日に備えましょう。
【8】挨拶の準備が不十分で焦った
突然挨拶を求められると、誰でも焦ってしまいます。事前に挨拶の流れや役割を決めておくことが重要です。
リハーサルを行い、緊張を和らげることで当日もスムーズに対応できるようにしましょう。
【9】支払いのときにバタバタしてしまった
支払いの場面での混乱は、顔合わせの最後に悪い印象を残してしまいます。
お二人が主催の場合は、全額負担する意志を事前に伝えておきましょう。また、親に負担をお願いする場合も、事前に相談しておくことが大切です。
【10】会話が途切れてしまい場が持たなかった
会話が弾まないと、顔合わせの時間が長く感じられ、両家の親睦が深まらないこともあります。
自己紹介や馴れ初めをまとめた「しおり」や、「アルバム」などの共通の話題を準備しておくことで、会話を自然に盛り上げることができます。
失敗談に学ぶ気を付けたい不作法
顔合わせは、両家の絆を深める大切な機会。しかし、ちょっとした「不作法」が原因で場の雰囲気を壊してしまうこともあります。ここでは、実際の失敗談をもとに、先方に「非常識」と思われないためのアドバイスをお伝えします。
それぞれの失敗談には、顔合わせで役立つ対策も紹介していますので、当日の参考にしてください。
「先方はフォーマルな服装だったのに、こちらの父がノーネクタイで恥ずかしかった」
どのような服装で出席するかは、両家で事前に具体的に擦り合わせておきましょう。フォーマル、カジュアル、季節に応じたドレスコードなどを決めておくことで、恥をかく場面を避けられます。
「こちらは手土産を用意していなかったのに、先方から手土産をいただいてしまった」
手土産の有無についても、両家で統一することが大切です。予算の差が大きくならないよう、贈り物の内容や価格帯についても事前に相談し合いましょう。
「父がお酒を飲みすぎて酔っぱらい、気分が悪くなって退席する結果に……」
緊張を和らげようとお酒を飲みすぎることがありますが、顔合わせの場では控えめにするようお願いしましょう。飲み方に配慮し、あらかじめ注意を促しておくことが重要です。
「義父にお酌しようとして、お酒を服にこぼしてしまった」
お酌が慣れない場合、練習しておくと安心です。緊張で手が震えたりすることもありますが、穏やかな気持ちで行動できるよう、事前にシミュレーションをしておくと良いでしょう。
「いつもの癖で相手の名前を呼び捨てにしてしまった」
親しい間柄であっても、両親の前では「○○さん」と丁寧な呼び方を心がけましょう。日常的な呼び方が馴染んでいる場合は、意識的に丁寧な言葉遣いに注意しておくと良いです。
「母親が普段のあだ名で自分を呼んでしまい、恥ずかしかった」
家族間の親しみが表れる場面もありますが、顔合わせの席では適切な言葉遣いが大切です。あらかじめ家族に注意しておくと、予期せぬ状況を避けられます。
「タバコの臭いがスーツに残っていて、相手の父親を不快にさせてしまった」
たとえ会食の場で吸わなくても、タバコの臭いが衣服に残っているだけで不快に思われることがあります。外出前に髪や衣服の臭いをチェックし、必要に応じて対策を取りましょう。
「相手の父親が食後に断りなくタバコを吸い始めた」
たとえ喫煙可能な会場でも、食事中や顔合わせの場では遠慮するのがマナーです。喫煙ブースなど、適切な場所で吸ってもらうよう促しましょう。
「母の髪色が思ったより明るすぎて驚いた」
久しぶりに会う場合、服装だけでなく髪の色や香水の強さなど、全体的な身だしなみについても事前に確認しておくことが大切です。遠慮せずに伝えることで、お互いに安心して参加できます。
「親が結婚相手に失礼な言葉を使ってしまった」
デリケートな話題や、相手に対して無礼になりそうな話は、あらかじめ避けるよう伝えておきましょう。親御さんの疑問や不満については、事前に話し合っておくことで、顔合わせ当日のトラブルを防げます。
「婚約記念品を交換する予定だったのに、相手が準備できていなかった」
予定が変更される場合、事前に両家で確認し合い、親にも伝えておくことが大切です。直前に慌てることがないよう、余裕を持って計画を立てましょう。
「夫婦別姓を考えていたが、相手が親に伝えておらず揉めてしまった」
重要な話題は、顔合わせ前に両家で話し合っておくか、顔合わせ後に相談するなど、当日にサプライズで話すのは避けるべきです。事前の準備と調整が、スムーズな進行の鍵となります。
コメント